ゲムフォレックスは
・約定率がほぼ100％と高い
・元サッカー選手のデビッド・ベッカムがアンバサダーを務めている
・クレカ(VISA,マスターカード)で入金可能
ことから現在日本で最も人気がある海外FX会社ですが、いざゲムフォレックスに口座開設してトレードしたい！と思っても、gemforexの公式サイトには証拠金についてあまり詳しくは記載されておらず分かりづらいですよね。
あなたはgemforexの
「証拠金不足の際の対応方法は？」
「証拠金維持率の目安と計算方法は？」
「ロスカットのルールは？」
という疑問を持っていませんか？
ですのでこのページではgemforexの
・証拠金一覧や有効証拠金、余剰証拠金
・証拠金不足の際の対応方法
・証拠金維持率の目安と計算方法
・ロスカットルール
について丁寧に説明します。
ゲムフォレックスのような海外FX会社が初めての初心者でもわかるように詳細に解説しますので、あなたはこのページに記載されている情報を利用することによってgemforexの証拠金について理解して適切にトレードできるようになります。
※目次をクリックすると該当箇所に飛びます。
gemforexの証拠金とは？
gemforexでFX取引などを行う際には、相場の急変などによるロスカットに注意する必要があります。
ロスカットは口座の残高をすべて失う事態になることを回避するためのGEMGOREXのシステムのひとつですが、ロスカットの仕組みを理解するためには証拠金についての理解が必要なので以下で説明します。
gemforexの証拠金とはFXやCFDなどの差金決済取引に必要な資金のことです。
4種類の証拠金
gemforexで取引をするために使用するMetatrader4やMetatrader5などの取引ツールには、
- 証拠金（残高）
- 必要証拠金（証拠金）
- 有効証拠金（有効額）
- 余剰証拠金（可能額）
の4種類の証拠金が表示されていますので、それぞれどんな意味を持つのかを具体的に解説します。
証拠金
ゲムフォレックスの口座に証拠金として入金したキャッシュは「残高」として表示されますが、これがFX取引などで使える証拠金です。
残高は決済したポジションがあるとその損益が反映されますが、もしポジションを保有している場合含み損益は残高には反映されません。
なおボーナスをもらってい場合、ボーナス残額は残金ではなく「クレジット」というあらたな項目に表示されます。
必要証拠金
必要証拠金とはポジションの保有を維持するために必要な資金で、買い注文あるいは売り注文が執行されてポジションを保有すると「証拠金」という項目にその金額が表示されます。
必要証拠金は価格とロット数、レバレッジにより
の式で計算されます。
ですのでたとえばgemforexで「USDJPY（米ドル/日本円）」を0.01ロット（1,000通貨）保有している場合、
・レバレッジが1000倍
・1ドル＝133.842円
であれば必要証拠金は
ように算出できます。
有効証拠金
有効証拠金は口座残高とボーナスクレジット、さらに保有ポジションがあればその含み損益を合算したもので、保有ポジションを決済するとその時点の有効証拠金が口座残高になります。
余剰証拠金
余剰証拠金は新規のポジションを建てるために使用できる証拠金で、有効証拠金から保有するポジションの証拠金を差し引いた金額となります。
gemforexのロスカットとは
gemforexでは「証拠金維持率」が定めている基準値以下になると自動的に保有するポジションを決済する「ロスカット」の仕組みがあり、これはユーザーの損失を拡大することを回避するための仕組みです。
証拠金維持率とは
「証拠金維持率」は保有するポジションを維持するために必要な証拠金の有効証拠金に対する割合のことで、
の計算式で算出します。
上の図における証拠金維持率は
のように計算できます。
上の図の必要証拠金は「136円」と表記されていますが、正確にはポジションを建てた時の金額を使っています。
ロスカットの仕組み
ロスカットは保有するポジションの含み損益が増減する中で、証拠金維持率が規定のパーセントまで(20％)以下に下がった時に保有ポジションの強制的決済が執行されます。
ですので上の画像の場合、有効証拠金が
・136.143×0.20＝27円
まで下がるとロスカットされるということです。
この場合6704円の有効証拠金が27円にまで減少するので損失は
となるので、1000通貨の売りポジションは6677円下落するとロスカットされることになります。
ロスカットの手順
gemforexでは証拠金維持率が20％以下になるといきなりロスカットされるわけではなく、その前に「マージンコール」という通知がユーザーに届きます。
マージンコールは「ロスカットが近い」ことを知らせる警告で、ゲムフォレックスでは証拠金維持率が50％になるとマージンコールが発せられます。
ただし証拠金に対するポジションが大きい場合、証拠金維持率が50％にまで低下するとそのまますぐに20％に達する可能性があり、この場合にはマージンコールが発せられて対処する間もなくすぐにロスカットという流れになる場合もあるので注意が必要です。
追証とは？
gemforexでの取引中に証拠金維持率が50％に低下した時にマージンコールが発生したら、追加の証拠金を入金すれば証拠金維持率を高めることができます。
保有ポジションをロスカットさせたくない場合には追加の証拠金を入れることになりますが、これを「追証」と呼びます。
gemforexでは国内FX業者と異なり追証の入金は義務付けられてはいませんし、そのまま放置しても最終的には強制ロスカットされて有効証拠金が保有していたポジションを維持する証拠金の20％だけ残ることになります。
ただし新規失業保険申請件数などの重要指標発表時など相場変動が激しい時は、ロスカットが発動しても価格が大きく動いてから決済されることがあります。
このようなケースで口座残高がマイナスとなった場合、ユーザーはそのマイナス分を支払うための「追証」を請求されたらFX業者に支払わなければなりません。
ゼロカットシステムがあるので追証は発生しない
gemforexではロスカットにより口座残高がマイナスになっても、「ゼロカットシステム」という仕組みにより通常は追証は発生しません。
「ゼロカットシステム」は口座のマイナス分をゲムフォレックスが補填する仕組みですので、ユーザーには口座のマイナス分は請求されないというものになります。
ただし
・異なる口座で両建てをする
・雇用統計などの重要指標発表を狙ってハイレバで取引をする
など、ゲムフォレックスの利用規約に反する取引をしているとゼロカットは適用されないので、ロスカット時にマイナス残高が発生した場合追証は請求されることになるので注意しましょう。
gemforexのロスカットのルール
続いてgemforexでのロスカットのルールについて、さらに詳しく解説します。
含み損が大きなポジションから決済される
ゲムフォレックスで保有するポジションが複数ある場合には、証拠金維持率が20％になるとすべてのポジションが一気にロスカットされるわけではなく、まずは含み損が大きなポジションから順次ロスカットされます。
そして一部のポジションがロスカットされて証拠金維持率が20％を超えればポジションは残り、その後さらに損失が膨らみ証拠金維持率が20％にまで低下すると次に含み損が大きなポジションがロスカットされるという仕組みです。
ボーナスより先に現金が消費される
gemforexでは口座残高とボーナスクレジットがある場合、損失はまず口座残高（現金）から差し引かれ、口座残高（現金）がマイナスになるとボーナスクレジットから補填される仕組みです。
ですので証拠金維持率が20％以下になりロスカットされた時には口座残高（現金）がゼロとなりボーナスクレジットが残る、というケースが発生します。
このようにgemforexでの損失は口座残高（現金）よりも先にボーナスが使われるわけではない点に注意しましょう。
gemforexのボーナスについては、以下のページで分かりやすく説明していますので参照してください。
⇒gemforexのボーナスの受け取り方,使い方,期限を解説
証拠金維持率20％ちょうどでロスカットされるとは限らない
gemforexびロスカットは証拠金維持率が20％になると発動するシステムですが、ポジション決済の注文は成行で発注されます。
ですが相場変動が非常に大きい場合、成行注文でもなかなか約定しない時があります。
このようなケースでは決済注文を発注してから約定するまでにかなり値が動いている場合があるので、証拠金維持率20％の残高が残るとは限らず20％よりさらに証拠金が少なくなる可能性もあります。
なおゲムフォレックスでこのようなケースで証拠金維持率0％以下になり口座残高がマイナスになった場合には、先ほど申し上げたようにゼロカットシステムが発動します。
両建てポジションもロスカットされる可能性がある
gemforexでは同じ口座で両建てポジションを保有することができ、同じ通貨ペアで売り買いともに同じポジションサイズであれば必要証拠金は「ゼロ」となります。
ただし両建てポジションはスプレッド分の含み損を抱えており、相場の急激な変動などによりスプレッドが拡大することがあります。
両建てポジションのロット数がかなり大きい場合このスプレッドによる含み損も相当な金額になる可能性があり、その結果有効証拠金が減少しロスカットされるケースがあるので注意しましょう。
ゲムフォレックスの両建てについては、以下のページで分かりやすく解説していますので参照してください。
⇒gemforexの両建ては禁止でばれる？やり方やルールを解説
gemforexでのロスカットを避ける方法
続いてgemforexでロスカットを避けるための方法を把握しておきましょう。
有効証拠金を増額してロスカットを回避
保有ポジションに含み損益が発生すると有効証拠金が減少していきますが、gemforexではFX通貨ペアのレバレッジは1,000倍、超りそな銀行の【レバレッジ5000倍口座】では5,000倍なのでポジションサイズが大きいと少しの値動きでロスカットされる可能性があります。
ですので含み損益が発生した場合、ポジションを維持するのであれば早めに証拠金を増やして証拠金維持率を上げておくことが大切です。
保有ポジションを一部決済してロスカットを回避
すでに述べたようにゲムフォレックスでは強制ロスカットされると保有しているポジションはすべて強制的に決済されますので、含み損益が発生したらポジションの一部を手動で決済するのもひとつの方法です。
ポジションが少なくなれば証拠金の減少率も低下しますが、どこまで含み損益を許容するのか、ある程度はその限度を決めてあらかじめ損切り注文を出しておくことも大切です。
両建てをしてロスカットを回避
ゲムフォレックスでは通貨ペアでの両建ては、買いと売りのポジションサイズが同数なら証拠金は不要になります。
あとは相場の値動きをチェックして良いタイミングでどちらかのポジションを決済し、利益を増やすようにしましょう。
逆指値での損切りでロスカットを回避
保有するポジションで含み損が発生するということは当初の見込みとは反対に相場が動いているということなので、一時的な逆行であるという根拠がなければ逆指値で損切りすることも必要です。
あとは反対方向のポジションを建てて両建てにするのもよいですし、あるいは相場がさらに逆行したところで当初と同じポジションを建てるのもよいでしょう。
ロスカットされるまでの損失許容額の計算方法
ゲムフォレックスで保有しているポジションに含み損が発生した時、どこまで逆行に耐えられるのかを把握することは大事なので、ここではロスカットされるまでの損失許容額の計算方法を分かりやすく説明します。
損失許容額の計算方法
すでに申し上げたようにゲムフォレックスでは証拠金維持率が20％になると強制ロスカットが発動するので、損失許容額は現時点での有効証拠金の80％となります。
これは証拠金維持率が20％になるということは、有効証拠金の80％が損失として消失することだからです。
ですのでたとえば有効証拠金が8万円あるとすれば、その80％にあたる64000円未満が許容損失額となります。
損失許容pipsの計算方法
損失額が64000円になればロスカットされる場合、何pipsの逆行に相当するのかを計算しましょう。
仮にポジションは「USDJPY（米ドル/日本円）」であるとして、ポジションサイズが0.2ロット（2万通貨）であるとすると、1pips（0.01円）の損失は200円に相当することがわかります。
よって64000円の損失は
であると計算でき、320pipsはUSDJPYの場合3.20円になります。
証拠金維持率とレバレッジの関係
同じポジションサイズであればレバレッジが高いほど証拠金維持率は高くなります。
ですのでたとえば有効証拠金が6万円あり、「USDJPY」のポジションを0.1ロット（1万通貨）保有しているとします。
1ドル＝136円であれば、レバレッジ倍率によって必要証拠金と証拠金維持率は以下の表のようになります。
「100pipsの含み損による証拠金維持率」とは、100pips分（1円）の含み損が生じた場合の証拠金維持率です。
gemforexの証拠金とロスカットに関するよくある質問と回答
最後にゲムフォレックスの証拠金とロスカットに関する疑問点とその回答をご紹介します。
A.同じポジションサイズであれば、レバレッジが高いほうがロスカットされにくくなります。
有効証拠金が同じで、同じ通貨ペアのポジションサイズも同じという条件であれば、レバレッジ倍率が低いほど必要証拠金が大きくなり、またその分証拠金維持率が低くなるのでロスカットされやすくなります。
A.gemforexには通貨ペアやロット数などを入力すれば自動的に証拠金が計算される計算ツールはありません。
A.gemforexではロスカットされても特にペナルティはなく、またロスカットには制限回数もないので心配ありません。
A.ゲムフォレックスでは「ゼロカット」という仕組みがあるので、ロスカットにより口座残高がマイナスになっても基本的には追証が発生しません。
ただしゼロカットを利用して新築住宅販売件数などの重要指標発表時などに、ハイリスクの取引を続けることは禁止されているので注意しましょう。
gemforexのゼロカットシステムや追証については、以下のページで詳しく解説していますので参考にしてください。
⇒gemforexはなぜゼロカットで追証なし？特徴やデメリットを解説
A.gemforexではロスカット水準を証拠金維持率20％以下と設定していて、ユーザーが変更することはできません。
A.gemforexでロスカットされるまでの流れは、
・証拠金維持率50％でマージンコール発動
・証拠金維持率20％でロスカット執行
・口座残高がマイナスになるとゼロカット
のようになります。
ただし異なる口座で両建てをしているなどの利用規約違反があると口座残高がマイナスになってもゼロカットシステムが適用されず、この場合口座残高がマイナスであれば追証を入れる必要があるので注意しましょう。
A.証拠金維持率が何パーセントあれば安心なのかは一概に言えません。
相場の動きが激しいと上の図ように短時間で急激に値が動きますので、証拠金に対してあまり大きなポジションを持たずに 証拠金維持率には余裕を持たせておくことが重要です。
通貨ペアでのポジションであれば、たとえば200pipsの逆行に耐えられるといったように損失値幅を設定してポジションサイズを決めるとよいでしょう。
A.ロスカットを避けるためのコツは、
・リスクの少ないポジションサイズにすること
・逆指値の決済注文を出しておくこと
です。
特にあらかじめ損切り注文を出しておくことは、相場の急変に対応するためには大切です。
以上でゲムフォレックスの証拠金とロスカットに関するよくある質問と回答の説明は終了です。
gemforexの証拠金とロスカットのまとめ
gemforexでFXやCFD取引などを行う際に、証拠金維持率が20％以下になったときに発動する強制ロスカットに注意する必要があります。
またロスカットと証拠金の仕組みを理解すれば、ロスカットを回避するためのコツも掴めますので、少しの値動きでロスカットされることがないように適切なポジションサイズで取引することが大切です。
また損切り決済の注文を入れておいて相場の急変にも対応できるようにしておくなどしっかりリスク管理も行い証拠金とロスカットに関してしっかり理解したうえで、ゲムフォレックスでのFXやCFD取引などを行いましょう。
以上でゲムフォレックスの証拠金とロスカットの解説は完了です。
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